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Javaでトランザクション処理を行なうには,JTA (Java Transaction API) を使います. JTAは通常,アプリケーションサーバが実装を提供しますが,TomcatのようなJTAの実装のない環境用に,S2JTAを用意しています.
JTAの設定は,diconファイルで行ないます.Seasar2では,以下の表に示す環境用の設定ファイルをs2-extension-2.4.x.jar ファイルの中に含めています.
(注1) … これらの設定ファイルはJTA TransactionManagerを使用しますが,これはIBM社のサポート対象外です.
IBM社のサポートが必要な場合は,これらの設定ファイルは使用しないで,代わりにjta-10.dicon を使用してください.
- R …REQUIRED
- RN…REQUIRES_NEW
- M …MANDATORY
- NS…NOT_SUPPORT
- NV…NEVER
標準では,j2ee.dicon 等からjta.dicon がインクルードされてS2JTAが使用されます.使用する環境に合わせてJTAの設定ファイルを差し替えるには,s2container.diconで指定します.
<component class="org.seasar.framework.container.factory.SimplePathResolver">
<initMethod name="addRealPath">
<arg>"jta.dicon</arg>
<arg>"jta-was6.dicon"</arg><!-- 実際に使用するJTA設定ファイル -->
</initMethod>
</component>
この設定により,j2ee.dicon等が'jta.dicon "という名前でdiconファイルをインクルードすると,実際には'jta-was6.dicon 'がインクルードされます.詳細は「DIContainer」-「定義ファイルの差し替え」を参照してください.
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